作品
絵画
作品とは、
完成されたイメージを提示するためのものではなく、
絵画として定着させた記録でもあります。
色、線、重なり、間(あいだ)、余白。
それらは感情の表現というよりも、
判断が生まれる以前の揺らぎや、
関係が形を持つ直前の状態を映し出しています。
一枚一枚の作品は、
固定された意味や解釈を持つものではありません。
見る人の身体感覚や時間、置かれている環境によって、
立ち上がる知や気配は、静かに変化していきます。
ここで扱われているのは、
「何が描かれているか」ではなく、
「どのような生成が起こっているか」という問いです。
作品との出会いが、
見る人自身の感覚や思考の層に、
小さな変化や余白をもたらすことを願っています。
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