プロフィール
ふかさかみなみは、絵画制作、記述、対話、内省を通じて、人間の思考や感性がどのように生まれ、変化し、他者や社会と関係しながら形づくられていくのかという「生成と循環の構造」を長年にわたり探究してきた画家であり、独立した研究者である。
彼女にとって、表現と研究は分離された営みではない。絵画は、完成された結論や意味を示すためのものではなく、思考、感情、感覚が立ち上がっていく過程そのものを記録し、可視化するための方法として位置づけられている。
動物、蝶、花、身体、関係性といったモチーフは、物語的象徴としてではなく、知と感性が循環し続ける運動の痕跡として画面に現れる。線の揺らぎ、色彩の重なり、未完のかたち、配置のずれや反復は、整ったイメージへ収束するためではなく、感覚や判断が生まれる以前の多層的な運動を、そのまま保持するための構造として用いられている。
その背景には、日本の長い文化的時間の中で受け継がれてきた家の記憶、古文書、墓所、地域文化、祭祀的空間との接点など、複数の時間層にまたがる文化的連続性がある。しかしそれらは、由緒や権威を示すためのものではない。むしろ、継承されてきた感覚や美意識、場の捉え方が、現代においてどのように新たな表現として立ち上がりうるのかを探るための、生きた文化的基盤として位置づけられている。
これまでに制作された原画は約600点に及び、約70点が国内外のコレクターのもとへ渡っている。20年以上にわたる制作、内省、文章化、構造整理の蓄積は、作品群と文献群、対話記録、研究ノートが相互に照応し合う、一つの研究アーカイブとして形成されつつある。
近年は、AI–HUMAN Joint Research を通じて、人間の思考・感情・意味生成の過程を、評価や結論へと回収することなく、観測・記述・構造化する試みに取り組んでいる。現在は、MINAMI FUKASAKA GALLERY AI–HUMAN Joint Research Lab を拠点に、作品制作と文献研究を同時進行させながら、長期的な知の保存、文化的アーカイブの形成、社会への還元を視野に入れた研究・制作活動を行っている。
経歴・受賞歴
略歴
1977年 大阪府生まれ
出版
2006年1月 詩画集『もっとちかくにきてよ』出版
受賞・入選
2006年11月 国際らん展 リボン賞受賞
2007年4月 新世紀展 入選
2007年6月 アクリル美術大賞展 入選
2007年12月 関西新世紀展 入選
2008年6月 アクリル美術大賞展 入選
2008年11月 第1回タグボート・アワード 入選
2009年3月 ワンダーシード2009 入選
2015年2月 第9回モナコ・日本芸術祭2015 ローズ・ドゥ・モナコ賞受賞
2015年11月 東久邇宮文化褒賞受賞
2016年8月 LLADRO Women’s Award 「Minami Fukasaka」
主な個展・展示
2009年5月 個展「開花の時」木之庄企画
2009年6月 Gallery 798 Beijing(北京)
2010年10月 Rufus Lin Gallery of Japanese Art(カナダ)
2013年3月 個展「誕生」ギャラリーカフェ靜
2015年5月 ミラノ国際博覧会日本館 公式認定芸術祭「第20回オアシス2015」大阪展 出展
2015年6月 ミラノ国際博覧会日本館 公式認定芸術祭「第20回オアシス2015」ミラノ展 出展
2015年7月 パリ・マドレーヌ寺院「恒久平和展」出展
2016年9月 アートフェア「ベルリナーリステ2016」出展(ベルリン・ドイツ)
2016年12月 “Navigating the Japanese Future 2016” 出展(ロサンゼルス)
2017年3月 “ART ZEN 2017 Group Show Berlin-Japan” 出展(ベルリン・ドイツ)
2019年5月 個展「美しい地球」わくわくサロン
2024年 ドイツ メタギャラリー展示
社会活動・研究活動
2018年 大学病院小児科病棟 アートセラピー
2019年5月 福祉事業「放課後等デイサービス」運営/発達障害の子どもの療育プログラム
2021年 人材育成プログラム
2022年 スピエス講座 心の教育プログラム
2023年 精神疾患治癒プログラム作成
奉納・文化活動
天河大辨財天社 絵画奉納
橘氏楠家末裔河内家本家祭祀継承
四條畷楠正行の会顧問
湊川神社 同族会
河内氏本家所蔵系図・祖先霊記研究