ART・POEM

使命

 

 

最後まで信じぬくという試練は

誰にでも平等に与えられているのだろうか

 

見つめる者がおかしくなり

そらす者が賛美される

そのような法理が流れる社会で

鳥はどのように鳴くのか

 

こじんまりとした母屋で

ささやかな晩餐が開かれた

方針は目に映らぬもの うん

さぁ どこからはじめようか

 

 

「蜜の匂いを漂わせたら、そのまま演じ続けるように指導しよう。

 戸惑う者は置いていけ。

 つまりと言ってまとめる事を欲したければ、

 困惑の方向へと一歩ずつ進め。

 

 違いが分かる者には、少しの愛情を譲ればいい。

 木目が冷ややかに眺める視線はきっと痛いと思うが、

 そこはあえて口に出すな。

 泣き出すものに騙されるな。

 そしらぬ顔を見せれば、悪魔の顔を覗かせるから。

 

 奇怪な奴等は、外見ほど信心深くないので、あまり恐れなくなくてもよい。

 妖怪の中でも心清き者が数人いる。

 彼らを地獄から救い出せ。

 そして、歯がゆいまでもの慈しみを存分に与えよ。

 毒をとってあげる時にはその真髄が理解できない。

 悔しいこと極まりない使命であるが、よろしく頼む。」